令和8年第1回定例会 3月2日 予算等審査特別委員会(経済費) 心豊かな社会をつくる会 大草よしえ 質疑
スタートアップ支援事業
私からは、第6款 経済費のうち、「起業家・スタートアップ支援」事業について伺います。
Q1 はじめに、「起業家・スタートアップ支援」事業の予算額と事業概要の全体像をお示しください。
答弁 Answer
経済局
起業家・スタートアップ支援事業の新年度予算額は3億396万円余でございます。本事業は、スタートアップを連続的に生み出すエコシステムのさらなる発展や、多様な起業の促進に向けた取組みを行うものです。産学官金連携のもと、学生・若手人材の教育やスタートアップの成長支援プログラムを実施するほか、海外展開支援プログラムや国際イベントの開催といったグローバルを視野に入れた事業などを予定してございます。
Q2 本市スタートアップ支援事業について、中間指標であるKPIはご当局の内部で運用されている旨を伺っておりますが、事業全体の最終ゴールであるKGIについては、どこにどのように設定されていますでしょうか。本市の経済成長戦略には、大枠の方針のみが書かれていると理解しておりますが、KGIまでは読み取ることができませんでした。一般的にKGIがなければ、そもそもKPIの妥当性そのものを評価することができません。本市事業もKGIはあるものと存じますので、お示しいただきたいと思います。
答弁 Answer
経済局
仙台経済COMPASSでは、「海外販路開拓に取り組む企業割合」や「事業拡大に取り組む予定がある企業割合」、「労働者数」などの進捗管理指標を設けており、本事業では、他の経済施策とともに、それらの目標値の達成に向けて取組みを進めております。また、集中支援プログラムで支援を行ったスタートアップの資金調達額や雇用者数などを把握し、事業の評価と課題整理を行い、事業の改善につなげて参りましたが、数値として最終到達目標を定めることが難しいことから、KGIは設定してございません。今後もエコシステム構築を目指し、将来的なKGI設定も視野に、事業を評価する数値の設定について検討して参ります。
KGIはこれから設定とのことですが、早急な設定を求めたいと思います。
Q3 続いて、次年度から新たに実施予定とお伺いしている「重点産業スタートアップ誘致・実証支援」について伺います。まず、この事業の概要についてお示しください。
答弁 Answer
経済局
重点産業スタートアップ誘致・実証支援事業は、本市が強みを持つライフサイエンスやマテリアルなどの分野における域外スタートアップの市内への誘致・定着及び事業成長の加速化を目的に、専門家による伴走支援、実証支援環境の提供及び本市ウェットラボへの入居機会の提供などを行うものでございます。
Q4 これまで本市のスタートアップ支援の方針は、総合計画や経済成長戦略にある通り、仙台・東北の強みを活かし、この地から新たにスタートアップを生み出していく方針だったと理解しております。今回新たに、外からスタートアップを誘致する方針は、総合計画や経済成長戦略といった長期計画のどこに対応した施策なのか、まずは確認させていただけますでしょうか。併せて、次年度からスタートアップの誘致を始めようと判断した根拠や、その前提となる現状分析についても、お示しいただきたいと存じます。
答弁 Answer
経済局
重点産業スタートアップ誘致・実証支援事業については、本市基本計画のチャレンジプロジェクト7「TOHOKU未来プロジェクト」における実施の方向性1「仙台・東北を舞台にイノベーションを生み出す」、及び、仙台経済COMPASSにおける重点プロジェクト2「学都の『知の力』を活かしたイノベーション創出」における施策1「世界にインパクトを与えるスタートアップの育成」に位置づけられる事業でございます。国内他都市においては、地域の強みを生かしたスタートアップの誘致が進められており、本市としても、東北大学等の存在を背景として研究開発拠点の立地が進んでいることから、本市の強みが発揮できる分野のスタートアップの集積を加速させ、エコシステムの強化を図る考えでございます。
本市のスタートアップ支援は、これまで一年間にわたってヒアリングを行ってきた結果、支援を受けたスタートアップ側からは極めて好評です。その理由は、ご当局が目指している通り、「仙台市の支援は、他都市と比べて非常に手厚い」、「仙台市の職員がスタートアップフレンドリーで、市として受け入れてくれていることが感じられる」、「市職員も自分たちの企業の事業内容をよく理解している」との声が、スタートアップ側から多くございました。これは、本市がスタートアップの個社支援を行い、スタートアップがどれくらい成長したかをご当局内部でKPIに設定している、その成果がまさに出ているものと認識しております。
では、それだけの手厚い支援を仙台市から受けているのが現在だと思いますが、もし、他によりよい支援があるとなれば、他の地域に移る意思はありますか?とスタートアップに質問したところ、「もちろん仙台市からの手厚い支援には恩を感じているが、もし他により高く自分たちを評価してくれるところがあれば、そこに移動するのは当然だ」との声が多数でした。
Q5 つまり、仙台市の税金を、都合の良いところだけ食い逃げされるような事態の発生も容易に想像することができます。仙台市の税金を使って支援する以上、そもそも、仙台市に留まり続ける意思のないスタートアップに支援を行うことは非常に問題であると考えます。少なくとも、例えば、支援終了後も仙台市に本社を置き続ける意思があることを募集要項に明記するなど、何らかの対応が必要と考えるものですが、ご当局のご見解を伺います。
答弁 Answer
経済局
支援対象スタートアップの募集にあたりましては、都市間競争の観点も持ちながら、どういった対応が可能か検討して参りたいと存じます。
検討いただくとのことですが、いずれにせよ、そもそも支援終了後に仙台市からいなくなることを許すような制度設計自体に問題があると考えますので、ご検討をよろしくお願いいたします。
Q6 併せて、新規事業のスタートアップ誘致についても、同様の懸念が考えられますので、募集要項に支援終了後も仙台市に本社を置き続ける意思があることを明記するなど、何らかの対応が必要と考えるものですが、ご当局のご見解を伺います。
答弁 Answer
経済局
重点産業スタートアップ誘致・実証支援事業におきましては、域外のスタートアップの本社移転に加え、研究開発拠点や支社の移転または新規開設も支援対象として想定してございます。先ほどと同様に、事業実施にあたりましては、都市間競争の観点も持ちながら、どういった対応が可能か検討して参りたいと存じます。
繰り返しになりますが、そもそも支援終了後に仙台市からいなくなることを許すような制度設計自体に問題があると考えますので、ご検討をよろしくお願いいたします。
Q7 また、スタートアップ支援の各事業については、外部業者に委託している旨を伺っておりますが、委託業者を審査する際の基準や体制はどうなっているのでしょうか。伺います。
答弁 Answer
経済局
スタートアップ支援の各委託事業における業者選定におきましては、提案内容について、事業目的との合致性、及び実施体制、能力・実績・保有するネットワーク、事業スケジュール、事業効果を高めるための創意工夫、経費見積りの妥当性・合理性を着眼点として審査を行ってございます。審査体制としては、イノベーション推進部内の課長級以上を中心に、経済局内の関連する課長級職員を必要に応じて加え、審査委員会を構成しております。
Q8 そもそもスタートアップ支援は、一般的に幅広い知見が必要な領域と思われますので、本市職員のみならず、外部有識者も審査員に加える必要があるのではないかと考えますが、ご当局のご見解を伺います。
答弁 Answer
経済局
委託事業者選定の審査員として外部有識者を加えることにつきましては、実務に関する知見や専門性を補完する上で一定のメリットがあるものと認識しております。これまでは、本市施策に関する理解の審査に重きを置いていたため、行政職員のみとしてきたところです。今後、ご指摘を踏まえ、客観性を担保する上で、公的機関の外部審査員の活用について検討して参ります。
御答弁ありがとうございました。ぜひご検討いただければと存じます。ここまでの御答弁を踏まえまして、この後の総括質疑でも関連してお伺いしたいと思います。私からの質問は以上です。

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